Shin in Chile
「温泉へいらっしゃい;マイポのコリナ;100m先遮断機;入場料大人2000、子供1000ペソ」:日本円で500円程度ですが、収入の差を考えると、2000円程度の感じでしょうか。
Termas Colina del Maipo
坂を一気に上ると、マイポ川が道の横に現れます。谷が狭く両側の山が迫って来ました。正面の橋を渡って、川の右岸に移ります。放し飼いか野生か判らない馬の群れが現れました。山賊が現れそうな雰囲気です↓。
川の左側、右岸、の斜面.鉱石を採掘した跡のように見える↓
マイポ渓谷の上流、アンデス山脈の奥深くに、自然のままの温泉があると聞いて、思い切って、悪路を踏破して訪ねました。季節は真夏です。
サンチアゴ盆地の南の端からマイポ渓谷に入り、舗装路を52km。そこから、未舗装路を19kmで、Lo Valdesです。ここの周辺には、Banos de MoraresとRefugio Alemanがあり、人が住んでいるのはここまでです。
下の写真の車の底を擦りそうになる悪路を踏破した先が→の写真です
アンデスの雄大な空間の中、最高の気分です。少し日差しが強すぎたのが残念でした。日が陰ってから、もしくは、
夜、星空の下で入ってみたいですが、周りには、泊まるところはありませんし、夜道を戻るのは無理です。
話は変わりますが、来ている車のボロさ加減、設備の貧弱さ、来ている人の雰囲気、どれをとっても、金持ちが来ている感じではありません。彼らにとって、入浴料の2000ペソは大金だと思います。温泉に対する考えを聞いてみたかったです。
何段に分かれた湯船に、それぞれ入浴者がいて、かなりにぎわっています。
湧きだした場所では透明でしたが、湯船では白く濁っています。下を見ると、谷底が平で広いのがわかります。
温泉は、斜面を少し流れて湯船に向かいます。流すことで温度の調整しているようです。左の湯溜まりでは、まだまだ熱くて入れません。
↑中腹の白い小屋(更衣室)の右に、野天の温泉があります。白い斜面は、温泉の含有物、たぶん石膏、が堆積しています。
駐車場には、ここまでの道の険しさを考えると信じられないような、古いバスや乗用車が沢山来ています。車から見て、金持ちではなくて庶民が来ているようです。
白い建物は脱衣場です。雪に覆われた山があちこちに見えます。
↓Refugio Aleman(ドイツ小屋)から上流を見ています。右端の土煙が見えるくねくね道を登り、右奥に進んでいきます。ここから先には人家はありません。少し上では、真夏でも雪が一面に残っています。
一番上の湯船に流れ込みます。土を掘っただけの湯船が斜面に沿って段々に5から6あります。温度は下に行くほど下がっていて、自分の好みの温度の湯船を選ぶことが出来ます。
崖の下から、温泉が流れ出しています。ここでは温度は手を入れられないぐらい熱いです。
谷底が広がると、道は河原に降りて、岩や石を取り除き整地しただけになります。支流は水につかって流れの中を通り抜け、増水するとすぐに水につかってしまいそうです。車底を擦らないようにゆっくり進みます→。(帰りに撮ったので、下流を見ています))
入り口の遮断機。右の小屋に番人が居て入場料を集めます。(帰りに撮りました)
川の右岸後ろは、山頂が氷河で覆われた6000m級の山です。写真の中央に氷河末端が見えます←。
川のすぐ横の道を進みます。左側は草1つ無い岩だらけの急斜面や崖です。谷底が広がってきました→。
←の写真の登り道の途中から左の尖った岩峰の間の崖を見ると、滝が流れ落ちているのが見えます↓。高低差が1000m近くあるのではないでしょうか。